平成28年春季東京六大学野球 対法政大2回戦
大分長い間、ブログを休んでしまっていましたが、球春の訪れと共に、投稿を始めます(*^。^*)
昨日、11−1と大勝を収めた塾野球部ですが、得てして次の試合では苦戦するもの。今日の試合は今季の塾野球部の実力を測る試金石の様な試合と思われます。
今日の先発は塾野球部は小原大君、法政大は長谷川君が先発です。
1回表 チャンスを掴むものの4番5番に快音が聞かれず無得点。
1回裏 法政が2点を先制します。
2回表 1点を返した後、照屋君の犠牲フライで、須藤君がホームイン。2−2の同点に追いつきます。
続く沓掛君の打順の時、倉田君がディレードを仕掛けますが、これは法政も落ち着いて本塁で小原君を刺し、チェンジ。もう少しランダンプレーの範囲を2塁寄りにしてからのダッシュの方が良かったかも知れませんね。
2回裏 ライト前ヒット、高いバウンドのサードゴロを沓掛君が上手く処理して2封。バントで2死2塁。ここで小原君渾身のストレートで三振。無失点に抑えます。
3回表 沓掛君レフトスタンドへホームラン!3−2。
山口君三振、岩見君センター前ヒット、山本瑛君ライトフライ、柳町君死球で2死12塁、須藤君ライトフライでチェンジ。
3回裏 レフトフライ(岩見君好捕?一瞬前に来てから下がってジャンピングキャッチ。
しかしその後法政の選手も似たような動きをして頭上を越されていたので、ボールが見えにくい空だったのでしょうね)。セカンドゴロ、セカンドフライで三者凡退。小原君のエンジンが上がってきました。
4回表 小原君ショートゴロ、倉田君三振、照屋君セカンドゴロで三者凡退。
4回裏 キャッチャーフライ、センターフライ、当たりの悪い12塁間のゴロを倉田君がよく捕るもベースカバーの小原君と呼吸が合わず小原君が捕球できません。しかし、捕手の須藤君がよくバックアップに走っており、一直線上でキャッチ。すかさず1塁に送球してアウトを取りました。
法政の選手もまずは交錯しないで避けようとして1塁線の内側を走ったのですが、ボールが逸れたように見えたのでそのまま1塁線内に留まってしまったのが仇となりました。怪我させないようにしたプレーからだったので、ちょっと法政の選手も可哀想に感じました(^_^;
5回表 沓掛君センターフライ、山口君右中間を破る2塁打、
岩見君センターオーバー3塁打で4−2とリードを広げます。
ここで法政は投手交代。左のトルネード風の投げ方の上條君。山本瑛君の強烈なサードライナーを法政川口君好捕、岩見君素早い身のこなしで帰塁でセーフ。柳町君は三振でチェンジ。
なお、この柳町君の三振に彼の非凡さを感じます。変則フォームからのチェンジアップ系の球でタイミングをずらされているのに、軸が前に突っ込まず、自分の型でバットを振り切る。これはなかなか出来るものでは無いと思います。この空振りをされると、相手バッテリーは相当イヤでしょうね。
5回裏 センター前ヒット、サードファウルフライ、バントヒットで1死12塁、三振、ライトフライで無失点に抑えます。
6回表 須藤君センターフライ、代打西口君三振、倉田君右中間に放り込む第一号ホームラン!5−2とリードを広げます。
照屋君三振。
6回裏 この回から代打の西口君に替わって清水洋君。
併せて1塁も山本瑛君から清水翔君に後退。サードゴロ、四球、センターフライ、レフトフライでチェンジ。
7回表 沓掛君三振。山口君ライト前ヒット。
岩見君レフトフライ、清水翔君ライト前ヒットで山口君は3塁へ。2死13塁。
柳町君レフト頭上を越える2塁打で2者生還。7−2。
須藤君は凡退でチェンジ。
7回裏 センターフライ、三振、セカンドゴロで三者凡退に抑えます。
8回表 代打藤田雄君三振、倉田君三振、照屋君四球、沓掛君レフトフライでチェンジ。
8回裏 この回から代打藤田君のところに加藤君。
セカンドゴロ、サードゴロ、セカンドフライで三者凡退に抑えます。
9回表 山口君ライト前ヒット。
重田君がバントで送り1死2塁。
清水翔君ライト前ヒットで1死13塁。
法政はここで前進守備、柳町君しぶとく内野手の頭上を越すヒットで8−2。
なおも1死12塁。須藤君ボテボテの内野ゴロで2死23塁。加藤君セカンドゴロでチェンジ。
9回裏 ライト前ヒット、三振、二遊間をぬけるヒットで1死12塁、三振、三振でゲームセット。塾野球部が8−2で勝利を収め、見事勝ち点を奪取しました。
この試合、自分は2回表からの観戦だったので、良い印象ばかりの試合となりました。その中で目に付いた点をいくつか。
1)重田主将の声と楽しみぶり
気付いてみれば競争が激化し、レベルが想定より一段も二段も高くなってしまった観のある、外野手レギュラー争い。残念ながら重田君は1戦も2戦もスタメンでは出られませんでした。しかし、ベンチの中からひときわ目立つ声でグランドの選手を励まし、この試合では守備からの出場でしたが、まだ誰もグランドに出ていないのにダッシュでレフトの位置に立ち、キャッチボールの相手を今か今かと待っているような姿は、純粋に野球を楽しんでいる少年のようでした。これも立派なEnjoy Baseballだなと感じた次第です。バントも絶対に決めると気持ちのこもったもので、結果得点にも繋がり、見ている方も嬉しかったです。
2)岩見君の落ち着いたバッティング
読んで字の如くです。
3)山口君の早いカウントでの積極的な打撃
読んで字の如くです。
4)須藤君のスローイング
モーションを早くして、何よりもコントロール良く低めに集めることが大事ではないでしょうか?
5)小原君のペースアップ
なるべく力まず、自然に投げようと意識していたと思うのですが、力まないことが下半身を使わないことに繋がってしまうと危険ですね。下半身が付いてこない中でランナーを背負って、いざ力を入れようとすると所謂手投げとなり、後方や右に流れてしまいがちなんだろうなあと思いました。3回以降はリラックスと下半身の使い方の調和が取れてきて、本来の力が出ていたように感じました。2戦目の投手は今季の行方を左右する重大なポジションです。小原君の更なる飛躍を心より祈っています。
6)柳町君の非凡さ
三振の場面でも書きましたが、彼は自分の型を持っていて、それが少なくともこの二戦では崩れず、そのまま出していました。これを一年生の初戦でやるところに非凡さを感じ、また末恐ろしさすら感じます。外野の守備も安定感がありました。この調子で頑張って欲しいですね。
やっぱり、良いことが続けて出てきます。とは言え、まだ最初のカードが終わっただけ。再来週の対明治大戦は、優勝を狙う上では大きなポイントとなるカードとなりそうです。塾野球部の更なる奮闘、そして勝利をお祈りします。
頑張れ!頑張れ!慶應。
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