うそのような本当の話
拙ブログをお読み頂いている皆様、コメントの返信が滞っておりまして本当に申し訳ございません。
仕事もさることながら、昨日は睡眠時無呼吸症候群かもしれないということで一日検査入院をしておりまして・・・。
その話は後日またしようかとも思いますが、その時に本を2冊持ち込んでいましたが、両方ともとても面白かったのです!
まずはそのうちの一冊をご紹介しようかと。
佐々さんの本は実践的で、いつも興味深く読ませて頂くのですが、今回はそれもさることながら、本当にこんなことがあったんだ!というお話です。
1986年、三原山が大噴火を起こしたのをおぼえていらっしゃるでしょうか?
三原山とは伊豆七島の大島にある火山で、209年ぶりの大噴火を起こしていました。溶岩流が迫ってきていましたし、なにより水蒸気爆発でも起こったら島民も観光客も何千人と吹っ飛ぶかも知れないという緊急事態。一刻も早く避難させるため、船舶を急派しなくてはいけない状況です。
そんな折り当然活躍しなくてはいけないのは、担当官庁であった国土庁(今の国土交通省)。しかし何の報告も上げてこない。
ここからは原文にてご紹介します。
藤森官房副長官が後藤田長官に報告する。「長官、国土庁は夕刻より一九関係省庁の担当課長を防災局に集めまして、長い長い会議に入っております。佐々君や私が名を名乗って電話を入れても、『会議中です』の一点張りで、らちがあきません。国土庁には任せておけない。これは”伴走”いたしましょう」
これを聞いて後藤田長官、ついに怒った。
「何の会議をやっておるのか?議題は何か?すぐ聞け!」
制度上は、情報は国土庁長官が総理へ報告することになっており、官房長官や副長官には報告されない。そこで、何の会議をやっているのか裏から探ってみた。
すると、驚いたことに、第一の議題は「災害対策本部の名称」。大島災害対策本部とするか、三原山噴火対策本部にするか・・・、だそうだ。
そして第二の議題。何と「元号を使うか、西暦を使うか」、つまり昭和61年とするか、西暦1986年とするか、だという。さすがにあきれて、「何でそんなバカなことを!」と聞くと、「昭和天皇はご高齢だから、万が一、元号が変わるようなことにならないとも限らない。しかし、西暦は前例がない」と議論しているのだとの答え。あまりのバカバカしさに目がくらんだが、念のために第三の議題も記しておくと、「臨時閣議を招集するか、持ち回り閣議にするか」だった。
踊る捜査線 the movieでの有名なシーンを思い出しました。あれはさすがにデフォルメしているんだろうと思っていましたが、全くその通りのことが行われていたとは!
でもこの当事者達はきっと真剣にこの話しをしているんですよね。
結局今の状況下で一番行わなければ行けないことは何か?そしてそれはどのポジションが責任を負うべきか、その判断が的確でないと、まさにコメディのような出来事が大まじめに行われるのでしょう。
今この話を読んだら、自分も含め「なんてわけのわからんことを・・・」と言うに違いありません。でも、実際に自分がその状況下にあった場合、どこまで的確なことを判断出来るかと思うと、心許ない気もします。
どんなことであっても、自分ならどう行動するか、どう判断するかを考えて、いざというときのために備えておきたいと思った一節でもありました。
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