NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲 第1回「少年の国」 を見て
2003年1月の制作発表以来なんと約7年。待ちに待ったドラマがいよいよ始まりました。
このドラマは、NHKのホームページではこのように紹介されています。
現代の日本人に勇気と示唆をあたえるドラマ「坂の上の雲」は、司馬遼太郎が10年の歳月をかけ、明治という時代に立ち向かった青春群像を渾身の力で書き上げた壮大な物語です。発行部数は2,000万部を超え、多くの日本人の心を動かした司馬遼太郎の代表作でもあります。
今回、国民的文学ともいえるこの作品の映像化がNHKに許されたのを機に、近代国家の第一歩を記した明治という時代のエネルギーと苦悩をこれまでにないスケールのドラマとして描き、現代の日本人に勇気と示唆を与えるものとしたいと思います。
21世紀を迎えた今、世界はグローバル化の波に洗われながら国家や民族のあり方をめぐって混迷を深めています。その中で日本は、社会構造の変化や価値観の分裂に直面し進むべき道が見えない状況が続いているのではないでしょうか。
「坂の上の雲」は、国民ひとりひとりが少年のような希望をもって国の近代化に取り組み、そして存亡をかけて日露戦争を戦った「少年の国・明治」の物語です。そこには、今の日本と同じように新たな価値観の創造に苦悩・奮闘した明治という時代の精神が生き生きと描かれています。
この作品に込められたメッセージは、日本がこれから向かうべき道を考える上で大きなヒントを与えてくれるに違いありません。
こう考えていたドラマの冒頭部で使われた言葉が、福澤諭吉が学問のすすめで語った「一身独立して一国独立す」でした。これは秋山好古が学問をしたい!と言っている時に真之に語った場面で使われています。この時代におけるある層に於いてあった個人と国家の新鮮な意味での一体感を象徴している言葉として選んだのでしょう。
司馬遼太郎はこの物語を書き終わった後、こんなことを書いています。
「かれらは、天才というほどの者ではなく、前述したようにこの時代のごく平均的な一員としてこの時代人らしくふるまったにすぎない。この兄弟がいなければあるいは日本列島は朝鮮半島もふくめてロシア領になっていたかもしれないという大げさな想像はできぬこともないが、かれらがいなければいないで、この時代の他の平均的時代人がその席をうずめていたにちがいない。」
きっとそんな空気を作り出した先駆者に福澤諭吉もいて、そしてそんな空気の中で秋山兄弟や広瀬中佐といった中堅クラスの将官、東郷平八郎、乃木希典、児玉源太郎といった指導的立場の将帥を始めとした軍人や、正岡子規のような文人や伊藤博文や山縣有朋、そしてちょっと下の桂太郎などがいたのでしょう。
また、そこにたまたま彼ら兄弟と同郷だった正岡子規を絡ませ、特に真之とは文学仲間であったことも踏まえ、当時の文武の両道を描こうとしていたのでしょうね。
ドラマ自体は、とにかく当時の雰囲気にしようとしてこだわっていたのが感じられます。船の大きさ、着物のすすけ方、周りの風景。美術さん、頑張ったんだなあといった印象です。
キャストはさすがにモッくんと香川さんの16歳(くらい)はないだろ!と突っ込みは入れたくなりましたが(ちゃんと後の松山中学同級生はそれらしい年端の人たちでした)、変に派手すぎず、なかなか味わいのある演技を見せてくれました。そういえばこの頃は高橋是清も30代くらいですから、そう考えると西田敏行さんも・・・![]()
個人的には正岡子規の幼少時代の子役の子が正岡子規の写真にそっくりでおかしかったです。いずれにせよキャスティングも豪華さだけに偏らず、きちんと芝居を出来る人を選んでくれているように思えます。
今日はタイトル通り、この時期の日本は近代化を目指して歩こうとし始めた「少年の国」であることを描こうとしていましたね。これからその少年が大人になっていくわけですが、その過程がどう描かれていくのか、大変楽しみです。
ちなみに坂の上の雲の原作本はこちらです。ご興味ある方はどうぞご覧下さい。
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しかし、海軍反省会のテープは、「神風特別攻撃隊」の一年以上前から『軍令部』が現場の熱意とは別に、組織的に計画、特攻兵器を作り続けてきたことを赤裸々に語る。さらに『軍令部』の元参謀は「特攻」はあってはならない作戦と自覚しながらも、その計画を推進してきたことを証言する。
全ての基本作戦の立案・指導にあたり、絶大な権力を持った『軍令部』の実態は、資料が殆どなくこれまで闇に包まれていた。




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