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玉音放送の原盤公開を受けて放送された「週刊ニュース深読み」を視聴して

今日は、終戦の玉音放送のレコードの原盤の音源が宮内庁から公開されたこともあり、朝のNHKの「週刊ニュース深読み」で、10代、20代、30代、40代、50代、60代、70代以降というくくりでゲストが呼ばれ、終戦時の日本について話していたので、視聴しました。

が、正直言って、内容については変な断定口調を70代以降代表の田原総一朗さん、50代代表の歴史学者の古川隆久さんがしているので、ビックリしていました。

以下、会話内容の書き起こしです。

田原さん「軍というのはね、国民を守るという意識は全く無い。」 小野さん「でも軍に入る人は家族やふるさとを守るために入るんじゃ無いんですか?」 田原さん「ふるさとや家族を守る為じゃないんですよ。それが証拠に戦後サイパン島とか、それから或いは硫黄島とか、それとか沖縄とか、全部玉砕しているんですよ。つまり、軍は戦えるときは戦うと。戦えなくなるまで戦うと。戦えなくなるって言うのはみんな死んじゃうってこと。」

古川さん「なんでそんなことになっているかって言うと、田原先生はよーくわかっていると思いますが、戦前の日本の軍隊っていうのは、そもそも天皇のための軍隊っていう位置付けになっているんですね。あの、軍人勅諭で。あと戦前の日本は国家が無ければ人が生きられないっていう(多分後に続く言葉からすると、人が生きるために国家がなければいけないの誤りか?)人のための国家では無く、国家が無いと人が生きられないからまず国家を守ろうというのが前提で、そのためなら個人が犠牲になっていいというのが、政治家の普通の考えで・・・」

柳沢さん「それがだから昔は、田原さんよくご存知だと思うけど、学校の教育の中でそう教え込まれてきたんでしょ。日本の教育の中でそう教え込まれてきたんでしょ。」

田原さん「僕らが小学生の時に、将来の選択肢は2つしかない。陸軍に入るか、海軍に入るか。軍人になるしか無いのよ。」

古市さん「(前略)でもこの実際、終戦に至るまでは官僚たちやおじさんたちの変なプライドのせめぎ合いとかで終戦がここまで遅れたっていうのとかもあると思うんですね。でも実はその姿って現在の国立競技場の問題とかの官僚や政治家たちのゴタゴタとそんなに変わらないのかなって気がしてる」

田原さん「(大意)軍は負けを認めないけど、政府が負けを認めるときに何を守ろうとするか?それは国体、すなわち天皇だ。」

古川さん「まあ、一番広い意味では国体とは一般的には国の形のことですが、日本だと全てを超越した絶対的な天皇が代々日本を支配してきた日本ていう意味もあって、だからここでどうしてもやめたくないって言っている人たちの理由の一つは、あのそれが断ち切られちゃうと、今まで自分たちが生きてきた意味が無いと。」

田原さん「軍は最後の一兵まで戦うと、つまり玉砕をやると。それに対して政府は国体を守ると言った。で、天皇の聖断、天皇の判断を待つと。天皇が唯一、国民の生命を守るべきだと。天皇が玉音放送をしたのは、これ以上国民が死んだら大変だと。国民の生命を守ると言うことで戦争を止めたんですよ。」

古川さん「つまり軍から見ると、天皇っていうのは誰にも頭を下げない、冠たる天皇だからこそ付いてきて、まあそれのために戦っていたというプライドで来ているわけですね。天皇が頭を下げちゃうってことになると、現実の天皇は天皇じゃ無い。だからクーデターで最初は監禁しちゃおうという計画になって、レコード盤を奪取しちゃう訳ですね。」

田原さん「結局ね、陸軍大臣阿南っていう陸軍大臣が、軍は戦うと、徹底的に。で、軍は徹底的に戦うってこともわかるわけね、陸軍大臣は。だけど天皇が戦争を止めようと言っていることもわかる。それで結局自分が自殺をして、クーデターを抑えるわけね。」


まず現在81歳の方(ここで言うと田原さん)と言うと、開戦時あたりに小学校(当時は国民学校初等科)に入学し、4〜5年生くらいで終戦を迎え、180度違う教育を小学校生活の中で経験するという世代です。そりゃあ、混乱もするし、国に対しての不信感も芽生えると思いますが、自分より上の世代にどんな逡巡があってその行動となったかを考えずに、自分の印象をもって戦前を語るところがあると思います。そしてそれは、時としてミスリードに繋がっていると。

上記の会話の書き起こし、最初はサラッと書こうかと思ったのですが、なかなかまとめるのが苦手で、結局、今回の記事はこの番組だけにします。

なにしろツッコミどころの多い歴史学者と戦中派の言葉に感じます。

軍に入営する人の気持ちを小野アナウンサーが聞くと「ふるさとや家族を守るためじゃないんですよ。」と言い切ってしまっているところ。わざとウソを言っているので無ければ、全く出征した人の話や手紙を見ていないとしか思えません。

「日本の軍隊は天皇のための軍隊。軍人勅諭に書いてある」と歴史学者が言っていますが、軍人勅諭は「天皇が大元帥」であることを宣言はしているものの、あとは軍人に忠節・礼儀・武勇・信義・質素の5つの徳目を説いた主文、これらを誠心をもって遵守実行するよう命じた後文で構成されています。つまり自分の絶対的な地位は説いているものの、自分の為に戦え(勅諭ですから天皇陛下の言葉ということです)とは言っていません。後で「現実の天皇は天皇じゃ無いから監禁しちゃえ」と軍が考えたと言っているから、主張に矛盾があります。

また同じく歴史学者が、「国家を守るために個人が犠牲になっていいというのが政治家の考えで」って、帝国議会で種々討論されていた内容を読んで言っているのでしょうか?ちゃんと議事録は残っています。

教育の中で軍国教育がなされたのは昭和10年代に入ってからで、それまでは教科書も比較的穏健で、よく目の敵にされやすい修身(今で言う道徳)でも人としての美徳や倫理を説くものが多かったのに、「教育でそう教え込まれた」と。

「国体とは、日本だと全てを超越した絶対的な天皇が代々日本を支配してきた日本ていう意味」って、その前に平沼騏一郎らが取り仕切っていた「国体明徴運動」でもそんなことは言っていません。最初に言っているとおり、国体とは「国の形」のことです。

「軍から見ると、天皇っていうのは誰にも頭を下げない、冠たる天皇だからこそ付いてきて、まあそれのために戦っていたというプライドで来ている」・・・?????

阿南陸相が自決をしてクーデターを抑えたって、宮城事件(ここで取り上げられているクーデターのこと)は、東部軍の田中軍司令官が説得・鎮圧したことを知らない・・・?(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%9F%8E%E4%BA%8B%E4%BB%B6)

この内容を、実際にこの時代を知っている明治生まれ、大正生まれの人に聞かせたら、何て言うんでしょうか?

この後に、今日見てきた「慶應義塾の昭和二十年」を記事でご紹介しようと思っていますが、やはり当事者たちが残した文章や資料だけに、比較にならない深みがあったように感じます。この番組を見て、あの戦争を語って欲しくないと思いました。

それにしてもNHKって第二次世界大戦もので、色々と秀逸な番組を作るのに、なんでこんな訳のわからない解釈の番組を作るんでしょうか?ある意味本当に幅が広いなあと思います。それがNHKの良さなのかもしれませんね。色々な意見が存在しているという意味で。

http://www1.nhk.or.jp/fukayomi/maru/2015/150801.html


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