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夏休みの読書 「民王」

備忘録的に、読んだ本の感想をちょっと書いておこうかと思いまして・・・。

池井戸潤さんの作品は半澤直樹以来、結構読むようになった割とミーハーな自分ですが、この本は割とばかばかしい設定(総理と馬鹿息子が入れ替わる)で始まりつつ、訳のわからない出来事も交えながら(他にも入れ替わりが発生、そこにCIAの極秘技術も)結構テンポ良く読ませてくれて、しかも場面場面で共感もしてしまう、2〜3時間で読むにはとても良い本だと思いました。池井戸潤さんらしく、読後感もスカッとする、水戸黄門のような小説です。

書評では、「彼等(第1次安倍政権から今に至る全ての総理)が既得権にしがみつき、自分たちのために物事を決めてきたことがよく判る。武藤泰山や翔とは異なり、だ」とありましたが、寧ろ彼等も本当は国をこうしたいという熱い思いがありつつも、しがらみに囚われてなかなか踏み出せないから、初心に返って初志貫徹した方がいいよ!と言っている応援歌のような本だなと自分は感じました。

ドラマとは若干ストーリーも違うようですが、いつものことですが、ドラマより本の方が設定もテンポも良いように感じます。

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