よくわからんです
放射能汚染水問題など、いまだ収束にむけての苦闘が続いている福島原発事故。
朝鮮日報の日本語版を見ていたらこんな記事がありました。
福島原発:米が日本産農水産物の輸入停止地域を拡大(From 朝鮮日報)「日本の首都圏に住む子ども58人の尿から微量のセシウムを検出」
日本の食品の放射能汚染問題と関連し、米国政府が日本国内における輸入停止対象地域を拡大した。日本の農林水産省が25日に明らかにしたところによると、米国政府は今月9日、日本国内で出荷制限されている品目に対する輸入停止措置について、対象をこれまでの8県から14県に拡大。青森県、山形県、埼玉県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県が今回新たに対象となったが、一方で神奈川県は対象から外された。
米国政府は一部魚介類とウニについて、検査報告書の添付を追加で要求。また輸入停止品目ではないこれらの各県産の牛乳、乳製品、野菜、果物の加工品、米、茶、魚類については、これまでと同じように検査報告書の添付を引き続き要求する。
農林水産省の関係者は「今回6県増えたが、出荷制限品目はもともと輸出対象ではなく、日本国内でも流通していないものなので、米国の措置は輸入停止の拡大とはいえない」とした上で「日本国内での出荷制限の見直しに合わせ、米国政府が新たな行政措置を行ったようだ。群馬県、千葉県、神奈川県の茶、岩手県、宮城県のマダラは輸入停止対象から外された」などとも明らかにした。
日本政府は韓国の輸入禁止拡大措置に対しては大々的に抗議するなど、あからさまに不満を表出してきたが、米国政府の措置についてはホームページで軽く触れただけで、事実上の隠蔽(いんぺい)という批判も受けている。米国政府の措置が後から知られるようになると、インターネット上には「なぜ国民に知らせなかったのか」などという抗議の声も相次いでいる。
確かにその通りなら、義に反するなあと思い、ネットて゛検索してみても、朝鮮日報の記事の焼き直し以外がなかなか出てこない。
それより前に出ていたっぽいのは、ある場所ではとても有名な阿修羅さん。
http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/699.html
その展開先 http://blog.goo.ne.jp/autumnleaf100/e/6992d5f03101301b9f920edac7b94964
上記の記事で
9月5日に韓国が福島周辺8県から出たすべての水産物を全面輸入禁止することを決定した。韓国だけが規制しているかのように報道偏向があるが、実際にはアジアから中東、欧米と世界中で日本の食品が規制されている。特にイスラエルや中東各国の多くは、日本の47都道府県全ての食品に何らかの規制をしており、事実上の食品輸入完全禁止状態となっている。
とありますが、ネタ元として記載されている「諸外国・地域の規制措置(農水省)」の表を見てみると各種証明書を見ると
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kaigai/pdf/kisei_all_130901.pdf
証明書の添付を求めてはいる(何らかの規制とは言えます)ものの、輸入完全禁止とは言えないのではと思います。
更に展開ページに「セシウムだけの検査でお茶を濁し、ストロンチウムもトリウムもだだ漏れのスル―状況ではないですか?」という文言もありましたが、
http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/shokuhin_qa.html#ans02
上記のページに数値が記載されています。全数検査ではありませんが。
さらに朝鮮日報さんの元ネタはきっと、この農水省の発表資料だと思いますが、
http://www.maff.go.jp/j/export/e_shoumei/pdf/usa_gaiyou_130909.pdf
確かに対象県が増えているものの、これはもともと日本国内の「原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等」の最新状況に合わせたもので、日本国内にも流通しないものみたいです。
3.規制変更の概要(1)日本で出荷制限措置がとられている品目は、県単位で輸入停止としている。
(2)しかしながら、平成24年7月以降、日本において出荷制限措置を解除したにも
かかわらず、米国において輸入停止されている状況が続いていた。(3)今回、平成25年9月9日付けで、平成25年7月10日現在における日本の出荷制限
状況にあわせて、輸入停止の対象県・品目を見直した。(4)今回、輸入停止が解除された主な県・品目は 「栃木県、群馬県、千葉県及び 、
神奈川県産の茶」及び「岩手県及び宮城県のマダラ」となっている。
これらを統合して見てみると、他国は証明書による数値証明、ないしは日本国内でそもそも出荷制限がかかっているものを禁止しているという形で、+αとして求めているのは証明書といった形。無条件に輸入禁止措置をとった韓国とは違うように見えますし、今回汚染水問題を受けて厳格化したとは言えないように思えます。
専門でも何でも無いので、この考察が合っているかどうかもよくわかりません。ただ原発問題は余りにもイデオロギーの影響を受けた問答が多いので、実際科学的知見から見るとどんなものなのか、そこから評論してもらいたいと常々思っています。どんなものなのでしょうか?
やっぱり、よくわからんって感じです。
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