今まで随分とこちらを放置してしまい、申し訳ございませんでした。
勿論仕事で忙しかったこともあるのですが、実はそれ以上に大きな出来事があったので、なんだか書く気分になれなかったのです。今回の記事ではそのいきさつを書いてみようと思います。
私の妻のはとこが自分の家の近くに今年から住むことになりました。彼は自分より3歳年下で、新婚さん。しかもお子さんも2月に生まれ、とても明るい家庭でした。
3ヶ月ほど前にも彼のお家に遊びに行かせてもらい、子供とも戯れてきました。奥様の美味しい料理も頂き、彼の特製のドレッシングも味わい、とても楽しいひとときを過ごして来ました。
本当に彼は性格が良く、みんなから好かれていました。
そんな彼が家で子供をあやしている時、こてんと倒たのは12月に入ってからのこと。幸いその時はすぐに意識が戻ったのですが、救急車で病院に運ばれもしました。
でも彼は倒れたことすらわからず、自覚症状も無かったようです。今度ちゃんと調べよう、それまでは安静にとのことで帰宅しました。
それでも自覚症状が薄かったこともあり、会社で責任ある立場でもあった彼は、何度か会社にも出勤するようになります。
そして、12月12日に会社で突如倒れました。
周りも突然の事態に慌てたのでしょう。多分すぐに救急車は来たのですが、すでに心肺停止状態。懸命の蘇生処置がなされ、なんとか脈が戻ったものの、すでに心肺停止時間は10~12分を経過してからのこと。この数字が意味することをわかる方には、なんとも厳しい状態であったかがわかるかと思います。
実は自分はちょうど1日前に電話で話していました。その時は何ともなさそうだったのです。
そしてその知らせを聞いた時、たまたま倒れた日の前日にも電話で話していただけに、飛び上がらんばかりに驚きました。ただその時はもっと悪いように聞いたので、まさに生きた心地がしませんでした。
いてもたってもいられず、翌日運良く平日休みの日だったので、所沢の病院に見舞いに行くことに。当然のようにICUで治療を受けていました。
暗い病院の廊下を越え、重々しいICUの扉を開け、控え室で何分か待たされた後、病室に通されます。するとベッドの上には何とも痛々しい彼の姿が。人工心肺、人工呼吸器、人工透析機がつながれ、他には栄養剤やら生理食塩水や、モニタリングするための機器もつながれた管だらけの姿です。
ただ、そこでベッド脇で表示されているバイタルを見ると、思いの外数字が良いのです。看護師さんにそんなことも含め聞いてみると、今は身体へのダメージを最小限にするために低体温療法をしているとのこと。そして長い時間がかかるかもしれないけど頑張っていこうとしていると。
これは望みがあるぞ!と思い、ちょうどこの前見たテレビでもやっていたように、とにかく普通通りに彼に話しかけるようにしました。とにかく普通にです。
そしてそれから何回か病院にお見舞いに行きましたが、そのたびに空模様の話しから、お子さんの話や、クリスマスの話しなど、とにかくしゃべくりました。向こうの世界に行ってはダメだ。こっちに戻ってこいと祈りながら。
意識不明の時、実は周りの声がよく聞こえていたなんて話しもあります。一番そういう時に聞くのは近しい人の声だとも聞いたことがあります。とにかく頑張って話しかけ、とにかくひたすら祈る。こういった時は理屈ではありません。心です。
勿論彼の奥様、お母様は懸命の看病を続けて彼を励まし、お子さんの写真を周りに飾り、回復をひたすら祈られていました。
それが少しずつ功を奏してきたのでしょう。やがて人工心肺が取れ、やがて人工透析もやらなくて大丈夫になり、そうしてついには自律的に呼吸も出来るように。
そして、今日、家の近くの病院に転院することができました!まだ意識は戻らず、大変な治療が続くかとは思いますが、この長旅に耐えられるほどに彼の身体は回復してきたのです。今日はあくびも見ることができたそうです。本当に嬉しくてなりません。
ただ、予断を許さない状況には変わりありません。
ここでたまたまかもしれませんが、この記事をご覧になった方に一つお願いが。
祈りの数が多ければ多いほど、きっと彼はこっちに戻ってきて、そしてお話しが出来たり、お子さんと触れ合ったりすることが出来るようになると思うのです。どうか彼のために、少しでもいいですから祈ってあげてください。
「毅くん、早く回復するように」と。
そして覚えておいてほしいことがあります。
1)自分の体調に何か異変を感じた時は、仕事だろうと何であろうと、何はともあれしっかりと調べて貰うべき。自分に自覚症状が無いのなら尚更。自身の健康があって、初めて何でも出来る。
2)倒れた人を見たら、なるべくすぐに応急処置を出来るようになってもらいたい。
周囲の人に何か異変が起きた時、適切な応急処置がなされるかどうかで生存率が大きく変わります。
今回の例のように心肺停止が長く続くと、脳や身体に与えるダメージは計り知れないものがあります。
ただ5分以内に蘇生処置が出来れば、状況は大きく変わります。とにかく心臓を動かし、脳にダメージを与えないようにすることが大事なのです。
取り敢えず万が一そういった場面に遭遇した時、何をすべきかを書いてみます。
1 肩を叩きながら声をかける
2 反応がなかったら、大声で助けを求め、119番通報とAED搬送を依頼する
3 気道確保と呼吸の確認
→気道確保(仰向けに寝かし、顎をあげる)し、「普段どおりの息」をしているかを10秒以内で確認します。
4 呼吸がなかったら、人工呼吸を2回行う
→1秒かけて、胸の上がりが見える程度の量を2回吹き込む。(※人工呼吸ができないときは省略できる。)
5 人工呼吸が終わったらすぐに胸骨圧迫
→胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を繰り返して行います。(強く・速く・絶え間なく 圧迫解除は胸がしっかり戻るまで!)
6 AEDが到着したら
→まず、電源を入れる。
7 電極パッドを胸に貼る
→電極パッドを貼る位置は電極パッドに書かれた絵のとおりに、また皮膚にしっかりと貼ります。体が汗などで濡れていたらタオルで拭き取ってください。小児には、小児用パッドを貼ります。小児用パッドがなければ、やむを得ず成人用パッドを代用します。(乳児に対してはAEDは使用しません。)
8 電気ショックの必要性をAEDが判断する
→心電図解析中は誰も傷病者に触れてはいけません。
9 ショックボタンを押す
→誰も傷病者に触れていないことを確認したら、点滅しているショックボタンを押します。
10 ショックボタン
→以後は、AEDの音声メッセージに従います。心肺蘇生とAEDの手順は、救急隊に引継ぐか、何らかの応答や目的のある仕草(例えば、嫌がるなどの体動)が出現したり、普段どおりの息が出現するまで続けます。
(上記の説明はこちらより転載)
こんなことをいざ冷静に出来るかどうかはわかりませんが、知っていると知らないでは大きく違います。是非この応急手当のやりかたに目を通していただければと思います。
自分への適切な処置、他人への適切な応急処置、この大切さが今回のことでより大きく思い知らされました。
周りの人の絆の強さも、今回のことでより大きく思い知らされました。
とにかく、彼の回復を祈って祈って止みません。どうか皆様のお力もお貸しくださいませ<(_ _)>
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