他国は日本をこんな風にも見る
この前の記事で書いた中国高速鉄道の事故に対する日本の反応のこと。韓国のマスコミはこんな風に報道していました。
中国列車事故:「新幹線は47年で死亡事故ゼロ」(From 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版)【東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員】 中国の高速鉄道事故について、日本のマスコミ各社は自国で発生した事故のように連日大々的に報じている。東日本大震災では非常に慎重な報道姿勢を貫いてきた日本メディアだが、中国の高速鉄道事故に対しては「安全意識の低さ」「事故原因の隠蔽(いんぺい)」など、刺激的な単語を用いながら攻撃的な報道に熱を上げている。
日本メディアのこのような過度の関心は、中国が日本の新幹線技術を基に開発した高速鉄道を、米国などに輸出しようとしている点や、独自の技術であるとして特許まで申請しようとしていたことに対する反感に基づいているとの見方が多い。中国鉄道省の王勇平報道官は最近「中国の高速鉄道技術はすでに日本の新幹線のレベルをはるかに超えた」などと述べ、日本のプライドを刺激していた。
日本のメディアは今回の事故をきっかけに、中国の高速鉄道は各国の技術を混ぜ合わせた「模倣技術」「ちゃんぽん技術」であるため限界があり、スタート時点から事故の可能性が高かったと批判している。さらに「今回の事故は、中国が独自に開発したと主張している運行管理システムがまともに機能していなかったために発生したもので、この種の事故は日本では絶対にあり得ない」「新幹線は開通から47年目を迎えているが、死亡事故は1件もない」と誇っている。これらはいずれも、原発事故で崩壊した技術大国のプライドを慰めるかのような報道だ。日本経済新聞は25日付の社説で中国高速鉄道事故に言及し「政府と民間が力を合わせ、中国による日本技術の流出を阻止しなければならない」と主張した。
日本のメディアは「中国は国内総生産(GDP)では日本を上回っているが、社会システムは相変わらず発展途上にある」との点を強調している。
「中国が北京五輪、上海万博などに合わせて、自国の発展を世界に誇示するため、無理な工事を重ねたことが事故につながった」との報道もある。東京のある外交関係者は「尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる領土問題など、中国のためにプライドが傷つけられてきた日本が、今回の事故をきっかけに“中国よりもはるかに優れた日本”という形の報道を重ねているようだ」と分析した。
自分からすると、やっぱりそんな風に見えるんだろうなあと思います。
勿論いろいろな問題点があったんだろうとは思いますが、毒餃子事件や毒ウナギ事件の時のように、必要以上に中国に対して攻撃的になっているように感じる時があります。
これを中国の一般国民が見れば、やっぱり日本に対して良い印象は持てないことでしょう。
結局の所、政府間がどうであれ相手国の国民に日本ファンを増やせば、それは無形の財産となるし、相手国の国民をアンチにすれば、それは大きな障害となります。
今回の高速鉄道事故に関して、少なくともこういった時だからこそ中国のお役に日本がたてればといった観点はほぼゼロでした。なんで、せっかく我々が自信を持っている分野での出来事なのに、くだらない自尊心の発露だけに終わらせてしまうのでしょう?
やっぱり日本は外交下手と言われても仕方がないと思います。
こちらはソフト外交の面から論じました。もっとも外交はソフト面だけではありません。
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