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平成23年度全日本大学野球選手権 決勝戦 対東洋大戦 観戦記その1

さすが決勝ともなるとすごい人気です。チケット売り場も長蛇の列です。

試合開始は午後1時です。


写真一覧はこちらから。

2011-06-12 (by Eye-Fi)

先発は塾野球部は福谷君、東洋大は藤岡君です。

1回表 三者凡退で無得点。

1回裏 先頭の小田君がセンター前ヒット。続く上原君の時スチール成功。上原君の打球はふらふらと1塁後方に。3人が追いかけて、最後は金田君がキャッチ。続く鈴木大君の痛烈な1塁ゴロを裕司君が弾き、金田君がよく止めましたが2塁ランナーが一挙にホームを陥れ1点先制。続く戸田君もレフト前ヒットで1死12塁とピンチ。続く藤本君が外野に大飛球、伊藤君がギリギリで届かずでしたが、打者ランナーのオーバーランでアウト。緒方君もショートゴロに抑え1点で収まりました。

やはり、決勝戦で文字を打つのは難しいですね・・・。

試合は4回表に動きます。2死から伊場君が四球で出塁。続く錬君がフルカウントから左中間を破るタイムリー2塁打!伊場君の激走が光りました!

試合は5回を終了し、1−1の同点です。

そのまま、試合は進み、両者決定打が出ず、延長戦に突入!両先発がそのまま投げ続けています。

10回裏、残念ながら無死1塁から小田君にサヨナラホームランをライトスタンドに打ち込まれ、1−3で東洋大学が優勝となりました。

さて、今日の試合のポイントポイントを振り返りたいと思います。

1)ビッグイニングを作らせなかった

まずは1回の攻防。明らかに固さの見える塾野球部。いかにも決勝戦慣れしていないチームといった感じでした。確かに好投手藤岡君ではありましたが、必要以上に意識してしまっているようにも見えました。あっさりと三者凡退。続くその裏、早速クルクルした渦が塾野球部の頭上に回ります。ヒット、スチール、怪しいフライ、エラー、ヒットと魅惑の流れ。そして伊藤君の頭上を越える当たりを打たれた時はワンサイドゲームを覚悟した程。ところが必要以上にセーフティに走った、相手の二塁走者の鈴木大地君が三塁を回らず止まってしまいます。ギリギリまでフライアウト→タッチアップを狙っていたのでしょう。打者走者は当然に2塁打コースと思って走っているので、必然的に走者が一人余ってしまい、アウト。これで息を吹き返した塾野球部が1点に抑えました。春季が始まった時はよくビッグイニングを作られていましたから、これはこの春で成長した部分と言っていいでしょう。みんな大きな声を出していました。選手もベンチもう~ん、いいチームになったなあ。

2)伊場君劇場第一幕

知る人は知っていると思いますが、試合中の自分はやかましいです。今日の藤岡君を見て、これは一人ラッキーボーイを作らなければと思いました。聞くところによると、伊場君は今日が誕生日と言うではありませんか!のせたらどこまでも上っていきそうな伊場君を盛り上げるのが一番と思い、伊場君の第一打席からテンションを上げて盛り上げることに。半分以上は藤岡君に聞こえればと思いながら「藤岡君は伊場君を恐れているぞ!」と呪文のように唱えました。「何言ってやがんだ」と藤岡君が思えばしめたもの。そうなると得てしてコントロールを乱し、ボールになります。そうなればしめたもの。ここで「やっぱり藤岡君は伊場君を恐れているぞ!」と言えば、藤岡君は「そんな訳ないだろ」と思い力むでしょうし、伊場君は「おお、もしかして俺のこと恐れているんじゃねえか」と思って俄然優位な立場で打席に臨めると思ったのです。まあ、本当にこうなっていたかどうかはわかりませんが、結果的には今日の伊場君はラッキーボーイとなってくれていました。

そんな感じで第一打席はチーム初ヒットとなるレフト前ヒット。

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3)伊場君劇場第二幕

第二打席でも伊場君ラッキボーイ作戦は続きます。2死ランナー無しですが、ここでも「藤岡君は伊場君を恐れている」作戦。効いたかどうかはわかりませんが、何だか投げにくそうにしていて伊場君が四球を選びます。

微動だにせず見送る伊場君。

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そして、錬君の打席になると、伊場君盗塁説を盛んに唱えてみます。もっともさすがに走るまでには至りません。でも錬君は本当に勝負強いですね。フルカウントまで粘ります。

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こうなれば、伊場君もあとはダッシュするだけ。何回かダッシュが繰り返され、ちょうどいい運動になった後、錬君が左中間を破る当たりを放ちます。

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こうなればもう突進するだけです!

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素晴らしい走塁でした!!


4)伊場君劇場第三幕

こうしてノってきた伊場君にとって最高の舞台が巡ってきます。6回表1死12塁のチャンス。ここで打てば勝ち越しです。ここで伊場君もフルカウントまで粘ります。ここで、意識しているようにも見える藤岡君の投じたボールは内角へ!

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伊場君は痛そうにして1塁に向かいます。

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(想像です)
1塁塁審:バットに当たったよなあ
アンパイヤ:そうだよなあ
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(想像です)
アンパイヤ:ああ、君君。ファウルだから戻りなさい。
伊場君:ええ、こんなに痛いのにですか・・・。
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(想像です)
伊場君:やっぱ、ダメかあ・・・。
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一応江藤監督も確認にベンチを出ますが、あっさり終わり。戻る時の表情を狙ったのですがうつむき加減で撮れませんでした。でもなぜか笑っていらっしゃるようにも見えました・・・。

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この一連の動きでこの打席は力を使い果たしたか、高く内野に打ち上げ一塁ファウルフライ。悔しがる伊場君の姿が印象的でした。

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5)伊場君劇場第四幕

ここまで仕込んできた伊場君ラッキーボーイ計画は、9回表に素晴らしい結果を生みます。もう疲れの見えてきた先発の藤岡君に対して、この回先頭の伊場君は完全に飲んでいる雰囲気。そしてバット一閃左中間を破る2塁打を放ちます。

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今季は9回に何かをやってくれる塾野球部。最高の形が出来ました。ここまで来れば当然の様に快足の川島君が登場。

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伊場君の代走となります。

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満足感というより、ここで必ず勝ち越してくれ!という思いがこもった顔でベンチに戻ってくる伊場君。

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そうです、ここまでは良かったのです。後は12塁方面に打球が飛べばランナーはサードへ。こうなればヒット、外野フライ、内野ゴロとギャンブルスタート、スクイズなど点を取る作戦がいくらでもある状況に。しかも藤岡君は疲労の色を濃くしています。まさに勝利の女神が塾野球部に微笑もうとしていたところでした。

・・・、すみません。ここまでで今日は勘弁してください。明日は深夜残業のため、後編は火曜日以降にアップすることになると思います。

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野球」カテゴリの記事

コメント

昨夜、ばったり初めて会った福谷投手に明日も来れますかと言われ、そりゃ行くしかないですよね。でもすみません!塾高の試合を最後まで見たから、到着遅れています。

伊藤君はかなりショック。

山崎君のように左へ打つ意識が
全日本の4番というプライドから
最後まで見えなかったのは残念。

伊場君さすがです。
リーグ戦にDHがないのは残念。

福谷君と藤岡君の投げ合い、見事。

毎日新聞から抜粋

○…慶大はリリーフエースの福谷(3年、愛知・横須賀)を先発に起用した。江藤監督が「大会前から決勝では、考えていた」という秘策。その期待に、福谷も応えた。今季公式戦で初先発にもかかわらず、試合終盤まで150キロ前後の直球を繰り出すなど、最後まで球威は衰えず。九回までわずか1失点と、大学球界ナンバーワン左腕の東洋大・藤岡と互角に投げ合ったが、最後は一発に泣き、力尽きた。試合終了後、勝利の喜びに浸る東洋大ナインを、ダッグアウトの最前列で身を乗り出して見つめていた福谷。「力負け。あの景色を目に焼き付けます」と悔しさをかみころした。

東洋大OB
「昨年は3本柱で菅野1人の東海に勝った。
今年は藤岡1人で勝った。この回が限界だった。
高橋監督は1発しか福谷を倒せないと読み、
一か八か、打者にベースから離れて立たせ、
内角直球を狙わせた。

 藤岡は初めて対戦する左打者では打てない。
伊藤君が打てないのはやむをえない。

 来年は藤岡、野村、菅野がいない。
東洋も3連覇はむつかしい。
来年こそ福谷中心の慶應投手陣で慶應が日本一に
なるだろう。

 野球は90%が投手力、
それを痛感させた投手戦だった」

高橋監督は大宮工業が全国制覇したときの捕手。
このときのエースが慶應に進学し3連覇したときの
ショート吉沢さん。

今日の打者へのアドバイスは捕手としての
相手投手の分析能力の高さを証明した。

東洋から優秀な捕手が毎年育ち
プロでも1年目からレギュラーとして活躍している。

今日は、他の日に所用があったので、仕方なく仕事でした。携帯の速報を気にしながら。。最後、結果をみて、裏の回に『2×』やはり、今日は一発で決まったんだなぁ〜と思いつつ、しばらくしてからママさんブログを。『痛みに耐えての優勝おめでとう!』とアドリブであの方が貴乃花優勝の際に仰れましたが、敵ながら見事でしたね。
もちろん、春学生野球のファイナルまで楽しませてくれた塾野球部にも感謝です。3ヶ月前を思うと尚更です? 改めて有難う!

明日は、午前中に録画していたもので楽しみます。

http://www.sanspo.com/baseball/news/110612/bsn1106121943006-n1.htm
東都がいつも1対0の試合をするのは、
余りにも優秀な投手が多い、
と再認識させられた。

伊藤君も去年の菅野、今年の藤岡というプロ級の
投手には葉が立たないということで
六大学で打ててもこの2投手を打てなければ
とかなり落ち込んでいると思う。

伊場君は逆に失うものがなく
思い切り行けた。

受け身に回った伊藤君、開き直った伊場君の
違いが出た。

いったん歯車が狂うと・・・
早稲田の主将、慶応の主将
打点ゼロの屈辱は過剰なまでの責任感のせいかも。

白村、竹内君が使ってみて不安部分があり、
最後まで福谷君で行くしかない。
これは監督は責められない。

福谷君、鈴木君、初回のみ緊張からか
打たれ、エラー・・・
2回以降は好投、好プレーだった。

山崎君のライトの大飛球、あれが抜けていたら・・・
10回さえ切り抜ければ・・・
藤岡君も限界だった
「たられば・・・」は禁句だが、つい出てしまう。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/06/13/kiji/K20110613001009190.html
伊藤君が藤岡君を祝福、気遣う
人間性が出てます。

http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/ama/news/20110612-OHT1T00237.htm
徹底した伊藤シフトと外角攻め
全国大学の伊藤研究が上回った
13打数3安打0打点

http://www.sanspo.com/baseball/news/110613/bsn1106130516001-n1.htm
唯一真っ向勝負してくれた藤岡君に
「ありがとう」と伊藤君

伊場君を代えたとき、延長になったとき
どうする?
てっきりタイブレークと思って、
それで川島君に?

無理に外角球中心の藤岡君のボールを
ひっぱってセカンドゴロを狙うのはむつかしい。

いっそ三塁側にバントエンドランをやって
あわよくば2ランスクイズ

ここで
1点をとる冒険をしかけると感じていましたが
何もなし。

最後の最後、大事に行きすぎたか、
と正直感じました。

福谷君の10回登板、やむなしですが、
一発警戒で外角に変化球、という工夫も・・・

ベースから離れて立て、という高橋監督の指示、
捕手は打者の立つ位置の変化に気づかなかった?


すいません
2ランスクイズではなく
セカンドから一気にホームイン。

やっぱり自由に打たせた方がよかった?

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