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こんな時に読みたくなった本 ~「流れ」の正体

まずは東海大相模のみなさん、神奈川県大会の優勝おめでとうございます!ここ一番で見せる集中力はすごかったですね!そんなことを7-9回のところでも書こうかと思っています。

という具合で、今日は本来であれば7-9回を書こうと思っていたのですが、遅い時間からの書き始めで、且つ明日は早くから写真撮影(竣工写真)に行かねばならないので、興味深いと思った本のご紹介をさせていただきます。

一昨日、本屋さんにちょっと立ち寄った時に、一目でタイトルに惹かれました。

「流れ」の正体 もっと野球が好きになる

確かに、野球の試合に流れって確実にあると思うのですが、それって一体どんなものなのだろうかと。ヒットが多く出るもののなかなか点が入らなかったり、逆にワンチャンスで大量得点をするチームがあったりと、どうしてそうなるのかが不思議だったからです。

そして中を読むと、こんな一節に当たりました。

いい監督の条件とは何か

野球の試合をスタンドで見ているとよく、熱心な野球オヤジなどが、

「あそこはバントだよ。あれは、監督の采配ミスだ」

「なんで、あそこで代打にあの選手を使ったんだ。監督の采配で負けた」

などということを耳にすることがある。もちろん、言論の自由であり、思ったことを口にしただけの人に対して議論を挑もうなどという気はさらさらない。

ただ、長年高校野球を見て、指導者たちとも交流させていただきながら、いろいろな話しを聞かせていただき側面から高校野球を支援してきたと思っている私自身としては、「高校野球に采配ミスはない」という考え方を持っている。唯一、采配ミスがあるとすれば、それは試合後に監督が自身でそれを認めたときだけだ。

すると、必ず周囲から反論が来る。

「采配ミスは、采配ミスですよ。それはそれで指摘しなくてはいけません」

「選手起用の失敗や作戦ミスで負けるのは監督のせいだ」

もちろん、勝ち負けでいえばそうした意見も正しいであろう。また、勝負である以上勝つことを最大の目的としているわけだから、結果がそうならなかった場合には間違いなく「敗因」があるわけで、それを追及していくことが次の準備につながる。

しかし、監督の役割というのは、試合でサインを出したり選手交代を告げたりということだけではないはずだ。むしろ、それは野球というスポーツの監督の仕事としてほんの一部なのではないだろうか。

(中略)

監督の役割というのは、試合でサインを出したり選手交代を告げること以上に、選手を育成して試合の準備をさせていくことなのである、。そのために、いかに監督は選手と向き合って選手を見続けられているのかというところに尽きると思っているのだ。

確かに確かに。そういえばどこかの誰かさんの独白(と書いている時点で明らかになっていますね)にそんな趣旨のことがよく書かれているなあと思って、さらにパラパラめくっていくと・・・

楽しく野球をやろうというテーマほど難しいものはない

指導者、特に高校野球や中学野球の指導者たちにとっては、野球の技術を教えるとともに、野球の楽しさ、面白さを伝え教えていくことも大きなテーマであろう。このことは指導者にとって、最大にして永遠のテーマであると言っても過言ではないくらいだ。

それでは、野球の楽しさを伝えるということは、具体的にどういうことだろうか。

例えば、ただ単に速い球を投げる投手にする、よく打てる打者にする、ボールさばきのうまい選手にする、ということだけではないはずだ。もちろん、野球が上手な選手にとって、野球は楽しいものである。それでは、野球の技術がうまい選手ほど楽しく野球ができているのか、それが一番楽しいことなのか、そこにも疑問が残る。

こんな禅問答のような議論を含めて、「楽しく野球をする」ということは難しいテーマでもある。

と今度はEnjoy Baseballのことか?といった具合に話しが展開し、更にその項目を読み進めると・・・、


慶應義塾が提唱する「エンジョイ・ベースボール」は、野球界ではすっかり知られているが、慶應義塾高(神奈川)の上田誠監督は、これを実現するために規律を設けている。野球で楽しい思いをするためにこそルールが必要なのだという考え方である。そして、そのために座学を重視している。

「クラブハウスには二つの役割があるんですよ。(以降はどうぞ実際に本をお読み下さい)」

なるほど、まんまでしたね

さて、今週は休みが無い日になってしまっていますが(平日にたくさん楽しませてもらっていましたし)、ちゃんと読んで、流れの正体とやらが少しでも掴めればなあと思っています。

もしご興味があればどうぞお読みになってみて下さいね

では、お休みなさい

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

なかなか面白そうな本ですね。試合の流れ、、去年の決勝戦の最終回を思いだします。あの日本文理の攻撃はツーアウトランナー無しから。あれが一年前のできごとなんだなと思うと。西麻布に向かう電車で読みたいと思うので、探してから。 試合ではなく短期決戦だと、やはり巨人対近鉄のあのシリーズ。あれは流れかな??(^^ゞ

本屋に行ったら、Numberが。来月の五日にNHKにてムニャムニャ。。。

相模が守備位置を下げ、慶應の強打者のライナーを好捕。
風を考えてライトの凡フライをホームラン。
相模は「流れ」を変えました。

絶対不利な3連敗から奇跡の4連勝の三原マジック。
1日雨によって「流れ」を変えました。

薩長連合の龍馬は「時代の流れ」を変えました。

今春、明治戦に竹内君で連勝した江藤さん、
「慶應優勝への流れ」をつくりました。

これはすべて不利な状況を劇的に変える
リーダーの眼力によるものに見えます。

他方、バブル期に企業に「流れに乗り遅れますよ」
と多額の融資をもちかけた大銀行は、
無残にも日本を転落させてしまいました。

「流れ」という言葉・・・

http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/100731/bbl1007312036012-n1.htm

伊藤2戦連発のポーズ、最高!
明日はキューバ。

いやー、残念な結果に終わりましたねー。私もスタジアム観戦でした。この試合は三回の谷田君会心の一撃を止めたプレイがすべてだった、と今でも思っています。
チーム谷田に決まったようですね。秋の快進撃に期待しましょう。ところで、昨日、元早稲田の大越選手が山口県の早鞆高校の監督として頑張っている様子がテレビ放映されていましたが、ご覧になりましたか?
敗戦後に「勝てる要素は充分あったが何かが足りなかった」と選手たちに話していた大越監督の姿を見て「甲子園、そう遠くないな」と感じたものです。

流れ…土曜日は、前日のお祝いも兼ねて西麻布へ。しかし、その前に川崎駅で新聞を買ってから。諭吉先生が二枚でも足りない程飲んで翌日は神宮にキューバ戦。あの打球は反則です。主審が倒れて、三人でやったこともビックリ(οдО;)夜は新宿で人力舎のイベントに。加藤さん(報知新聞)等の高校野球記者や、アンジャッシュの渡部さん等の高校野球好きなタレントさんのトークショー。楽しかったです。(渡部さんにはサインもいただきました)来週は、その西麻布で、今もアマチュア(かの名言でプロには行かなかった)で現役のあの投手S氏との食事会。再来週はいよいよ現地。  
今年のプラカード持ちの子に母子三代の子がいらっしゃるとか。運命というか、その家系の流れか。   
訂正、NHKの特別番組は7日でした(^^ゞ  
幻の甲子園のお話です。

今日発売の、週刊朝日増刊に、三宮くんがでてました。

3位決定戦、
速報では伊藤君がホームラン。

この流れでリーグ戦も頼みます!

本日スポニチから

伊藤が雪辱へ向け一発!≫4番の伊藤(慶大3年)が初回2死一塁から今大会3号となる右中間先制2ラン。韓国戦は予選リーグで対戦した際も本塁打を打っており「スライダーです。予選で直球を本塁打しているので、簡単には直球で取りに来ないだろうと思ってました」と冷静に話した。来年の日米大学野球でも主力としての働きが期待されるが「この経験を生かしたい」と早くも自覚十分だった。

上田さんが、
「流れを変えるために動く」と本日のブログで
語られていますが、
管理人さんのご意見が伺いたいです。

スクイズの成功率が甲子園で
20%というのに驚きました。

塾野球部の1軍メンバー(夏遠征)
投手陣に2年生エース2人、
1年生何と4人!
金子、山形、白村、山田・・・

2年の塾高甲子園コンビが外れる激戦です。

黄色と黒は勇気のしるし♪さん

コメントありがとうございます。

もうお読みになっているかも知れませんが、去年の決勝戦もばっちり載っています。心の動きが描かれていて面白いですよ。

プラカード持ち3代の子のことは今日の朝の情報番組でも放送していましたね。早速ここまで来たら4代目も目指すそうです

幻の甲子園の話し、本にもなっていますね。こちらも今度読んでみようかな。朝日新聞社もいくら自分ところの主催じゃないからって、公式に認めてあげればいいのに・・・。

文武両道さん

コメントありがとうございます。

流れを変えるというのは戦争に於いてもよく見られると思います。

例えば太平洋戦争時のドゥーリトル隊の東京空襲は、それだけで見れば大した戦果も挙げていませんが、これがきっかけで陛下に申し訳が立たないと焦慮した山本五十六長官が発案したミッドウェイ海戦→機動艦隊敗北に繋がるとすれば、まさに「流れを変えた」のでしょう。

また流れを変えようとしてインパール作戦を発動した牟田口さんは、結果的に「悪い流れを加速」させてしまいました。

自分の考えですが、少なくとも自分のやることに関しては遂行出来る可能性が高く、あとは相手がどう反応するかという点がギャンブルである動きは相手を陽動し、そもそも自分たちのするべきことを成し遂げる確率が低く、相手がどうこう感じる前に自分たちのやることを遂行出来ないのが、自滅への道のような気がします。

このままでは膠着状態、ないしは実力差が出てしまうと思った時に、陽動作戦を展開し、相手の冷静な判断力を奪う作戦に出るため、「流れを変えるために動く」ということは当然にあり得ることだと思います。

後は少なくとも自分のやることは遂行出来る(バントは成功する、素早くスタートを切る)可能性をどれくらいと値踏みするかが、いわゆるギャンブルするかどうかの判断基準となるのではないでしょうか?仕掛けたのに、自分のミスでチャンスの芽を摘み取ると、俄然相手に勢いを与えますから。

この前の試合、無死12塁からバスターエンドランをかけたところなんて、正に膠着状態を打ち破るために動いた結果でしょう。

「この夏の大会は僕にとって采配が上手くいかなかったと反省してるが、それはサインをだすタイミング、打者のその日の運気、相手投手のカウント別傾向などの問題」

なんかの要素があの場面にはあったように思えます。

結論として言わせてもらえるとすれば、「奇襲攻撃こそ、冷静に、確実に出来る手段で」ということかと・・・。

kktfさん

コメントありがとうございます。

そうですね、あの谷田君のライトへの当たりでそれまで慶應義塾に吹いていた風が収まってしまい、7回の2死満塁の場面で藤本君が打席に立てなかったことで風が向こう側に吹いてしまったような印象を持っています。

元早稲田の大越さんの番組は見ていないですけど、興味深いですね。彼は仙台育英での野球と早稲田での野球のギャップに苦しんだそうですから、今教える上で色々な幅をもって接することが出来そうです。大越さんの早稲田生活は短かったですが、ちょうど「此に勝ったら優勝だ!」の慶早戦で、1死満塁で当時エースの市島さんを攻め引きずり下ろした!と思ったら、大越さんが登板してあっという間に確か大森さんをダブルプレーに仕留め、そのまま早稲田が勝ち越し点を挙げ優勝といったシーンの印象が強く、どうしても大越さんって言うとあのことを思い出します

信長は桶狭間で生涯1度限りの奇襲を成功させたあと、
後の戦いはすべて正攻法であったそうです。

奇襲は相手が予想していないからこそ成功するので、
それゆえ周到な準備と冷静な判断が必要とされる。

日本陸軍は桶狭間研究をやりすぎて
奇襲が唯一の作戦となり逆に作戦が読まれていた・・・

上田さんがスクイズの成功率が低いこと、
全日本のエース杉浦さんが無死1、2塁での
送りバントの成功率が低いことを指摘していますが、
相手が予想する確率が高いからなのでしょう。

話は変わりますが、六大学オールスターで
慶應の4年田中君と立教4年田中君が揃ってしかも
同じチームで出場。

佐賀西の先輩後輩(慶應の田中君・指定校推薦が尊敬する先輩が立教の田中君・一浪)

ふたりとも進学校で高校時代は有名でもなかったのに
六大学のオールスターに選ばれるのは立派です。

http://www.big6.gr.jp/game/specialgame/2010matsuyama/2010matsuyama.html

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