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報道のイメージと実際 -浅田真央選手対キム・ヨナ選手-

先ほど投稿したオリンピックの記事。浅田真央選手も安藤美姫選手も鈴木明子選手も本当によく頑張ってくれたと思います。

さて、報道の中でずっと言われていたイメージが

「浅田真央選手はリスクを冒してハイレベルの技に挑戦し、キム・ヨナ選手は今できることをしっかりと完璧にこなしている」

というものでした。

で次に掲示するのが、実際の今回の採点表です。

まずはキム・ヨナ選手

1_3


続いて浅田真央選手

2_2


実は浅田選手のトリプルアクセル+ダブルトゥーループは基礎点9.5点ですが、
キム選手のトリプルルッツ+トリプルトゥーループは基礎点10点と、コンビネーションジャンプでキム選手の方が基礎点が高い構成だったのです。

2番目のコンビネーションジャンプも、浅田選手のトリプルフリップ+ダブルループが基礎点7点に対して
キム選手のダブルアクセル+トリプルトゥーループは7.5点。

3連続ジャンプも、浅田選手の構成が(多分)5.5点に対して
キム選手の構成では6.3点。

つまり、全てのジャンプで0.5点ずつ上積みしている構成でキム選手は勝負していたのです。これは、浅田選手をはっきりと意識した、浅田選手に勝つためのプログラム構成だったように見えます。まあ、そこまでフィギュアスケートに詳しいわけでもないのですが・・・。

つまりこれを見る限り、「キム選手が完璧に演じてしまうと、浅田選手が勝つのは極めて難しい」プログラム構成だった訳ですね。

この点は余り報道は触れていませんでしたね。勿論トリプルアクセルという技の難易度が他の3回転より高いと言うことは、わかります。実際トリプルアクセルの基礎点が8.2点に対して、トリプルルッツだと6.6点ですから。
でも、他の構成面も解説してくれていたら、もっとわかりやすいのにとも思います。

神宮通いさんがコメント欄で言い得て妙なことをおっしゃっていました。

試合前、劣勢を伝えながらも望みを託したものの 「やっぱり・・・」 昨春までの慶早戦後の気持ちに似た感覚です。

確かにこの瞬間だけを見ると、巨大戦力の早稲田に立ち向かう塾野球部のようなものだったのですね。

昨年までは逆に浅田選手が完璧に演じれば勝ちという状態でしたから、今季のこの結果はキム選手の成長とプログラム構成がすごかったということなんでしょうね。

逆に言えば、来季以降浅田選手もそうなることが出来ると言うこと。是非とも頑張って欲しいですね。

でも銀メダルと言う結果より、真央ちゃんにとって悔いが残ってしまう結果になったことが、なんだかとてもかわいそうに思ってしまう気持ちも大きいですね・・・。


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スポーツ」カテゴリの記事

コメント

エンジョイスポーツ!
故障無く参加できることに意義がある。
そしてお疲れさま、かな?

>「キム選手が完璧に演じてしまうと、浅田選手が勝つのは極めて難しい」プログラム構成だった訳ですね。

これは正しい見解です。


少々長くなりますが、以下が素人の解説(解釈)です。

ショート終了時点でのキムと浅田の点差は4.72でした。フリーのスコアをよく見ると、"Planned Elements"(予定していた演技)と"Executed Elements"(実行された演技)というのがあります。Plannedの合計は浅田が64.0でキムが60.9でその差が3.1。従って、浅田がフリーで逆転するにはミスなしの演技を行い、GOE(出来栄え)で大幅な加点を貰うかキムのミスを待つということしかなかった訳です。

実際にはキムはミスなくBase ValueではPlanned通りの60.90を獲得しました。それに対し浅田は三連続ジャンプでの3回転フリップが回転不足でダウングレードされ予定していた9.35が5.17となり、更に3回転トゥループを跳べずシングルとなり4.4が0.4で、Base ValueではPlannedに比べ-8.14。GOEでもキムの+17.4に対し浅田は+8.82でした。更にProgram Componentsはキムが44.85で浅田が41.90、フリーの場合これに×1.6というファクターがあるのであれだけの大差になりました。

冷静に見れば、浅田が現在の女子フィギュアでは最高難度のトリプル・アクセルを跳んだことは評価できますが、3回転ジャンプのヴァリエーション不足と完成度が低かったということが今回の結果だと言えます。

一方、キムはかつてトリプルアクセルに挑戦したことはありましたが、これを諦めて他の3回転ジャンプと演技に磨きをかけました。


今回のオリンピックのフィギュア、技術審判による採点のBase Valueは基本的には以前とは変わらないですが、演技審判による優勝選手に対するGOEとProgram Componentsの採点はかなりな大盤振る舞いだったといえます。ライサチェックとキムのGOEはこれまでのISU公式戦での最高点でした。


以下のISUのサイトにより詳しい採点が公開されています。

http://www.isuresults.com/results/owg2010/

GOEとProgram Componentsは9人の演技審判から5人の採点がランダムに選ばれ、その上下をカットして平均が出されるということになっています。どの採点が採用されたかは審判に対しても公表はされません。ソルトレイクシティーでのスキャンダルで崩壊した以前の「6.0」の採点システムの場合は審判の出身国も明示されていたのでかえって分かりやすかったともいえます。

男子で4回転トゥループを決めたプルシェンコが挑発の意味も込めて試合前に「4回転なしでは男子フィギュアの将来はあり得ない」と語っていましたが、安藤・織田のコーチのニコライ・モロゾフも昨年春に「厳しく回転不足を取る現在の規則は、高難度に挑む選手を罰し、競技の未来のためにならない」と批判していました。ただ、モロゾフはトリノの荒川、今回の織田・安藤の場合のように確率の低いジャンプは重要な試合では跳ばせないという現実主義者でもあります。

GOEは-3~+3までの7段階で評価されますが、実際のジャンプでの加減点は1回転トゥループ~ルッツは-0.3~+1.0であるのに対し、3回転アクセルでは-4.2~+3.0、4回転ジャンプでは-4.8~+3.0となっています。

現在のISUの採点ルールに沿ってハイリスクハイリターンなジャンプを避けたプログラムを構成し、その演技に磨きをかけたライサチェックとキムが優勝したということは戦略の勝利といえます。

以前は女子でも4回転をトライする選手がいましたが現在は試合では皆無、男子でも4回転を跳ばなかったライサチェックの優勝がフィギュア・スケートの現状を象徴的にあらわしています。

スポーツか芸術か常に揺れ動いているフィギュアの採点、シーズン終了後のISU総会でルールの見直しも噂されておりますが、JSF(日本スケート連盟)にはゲームの理論にもある「勝てないゲームならルールを変える」ということも視野に入れて臨んで欲しいものです。

げんきさん

コメントありがとうございます。

本当にそうですよね。それに、最初から上り詰めてしまうのではなく、次に目標を残しておく位がちょうど良いのかも知れませんね。これからもまた絶え間ない努力が必要となるのでしょうが、是非頑張って欲しいですね。

Flamand@擬藤岡屋日記さん

コメントありがとうございます。

いつもながら、普通の人が何となく抱くイメージを、綿密な調査と平易な文章で表現されるのは、本当にすごいですよね!自分もいつかはそういった域に達したいと思いますが、どうもいつもダラダラと文章をつづってしまいます。

今回の浅田真央選手の敗因は3回転+3回転のコンビネーションジャンプが今シーズンのジャンプの不調により採り入れられなかったことかもしれません。これにより、ジャンプの技術点で常に不利な戦いになっていましたね。
一発もののジャンプより、コンビネーションジャンプの方が技術点が付きますからね。

かつ、キム・ヨナ選手だけにと言ってもいいくらいに、GOEが大幅に加点されています。これは日韓W杯と絡めて論評する方もいらっしゃいますが、やはりキム・ヨナ選手の完成度の高さを褒めるべきなのでしょう。

とは言え、自分たちに有利なルールに誘導することが協会の使命とも言えましょう。今回のオリンピックでもJOCや競技団体の役員さんたちばかりがパスを取って、肝心のコーチやトレーナーがパスを取れないという笑えない話しもあったようです。彼らにも権利を行使するだけでなく、義務を果たして欲しいものですね。

こんにちは、初めまして。
とても為になる&スッキリする(しないけど)文章で、ありがたく拝見致しました(敬礼)。
意志ある文章から、力強さ、悲しみ、憤り(?)等が伝わってまた。。。
全く同じような思いを抱いてます。。。

ISU+癒着する(利用する)人達に、どんよりして生暖かい「人間の持っている弱さ-欲と怠惰とエゴと…-」な空気が感じられ、その空気のある所が世界の全て(フィギュアの全て)と思って踊らされてるようなユナキム選手、という構図・イメージが出来るんです。

あれを五輪という本来素晴らしいはずの舞台でも蔓延させる(侵食する)のが信じられないけれど、
何もしない私にそれを主張する資格は無いのか。

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