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基地問題で思うこと

民主党政権になってから、ほぼずっと課題となっている普天間基地移転問題。本当に多くの人が色々なことを言っています。

例えばアメリカとの同盟関係から決めたことは守るべき。

例えば沖縄の人の痛みをわかるべき。

例えば対米従属から離れるべき。

例えばTrust meと言いながら、すぐに前言を翻してしまったかのような言い方。

そんなところでしょうか。

勿論どれも間違っていることを言っているとは思いません。但し、上のどの論点からも、何で一番大事な観点を抜かして話しているのか?と思っています。

つまり、実際的な国土防衛計画として、現在の普天間基地の役割はどうで、その役割はどうやって代替しようと、つまりどうやって日本の国土を防衛しようと考えているかということです。

例えば最近読んだ本で宮台真司さんの著作「日本の難点」というものがあります。

その中で宮台さんは


僕の持論は昔から「米国を敵に回す必要はもとよりないが『重武装×対米中立』を目指せ」というものです。

というと「重武装とはケシカラン、軍事支出から言えば日本は今でも重武装じゃないですか」と言う人がいます。重武装とは、対地攻撃能力を中核とする反撃能力のことです。反撃能力とは、現に反撃できると相手に思わせることによって、相手の攻撃を思いとどまらせる能力のことです。

具体的には、航続距離の長い爆撃機や長距離ミサイルを持つことです。こう言うと、やはり「宮台さんは沖縄の地上戦を忘れたのか」と食ってかかる人がいます。逆です。むしろ、僕は残虐な本土での地上戦に持ち込まれないためにこそ、相手に攻撃させない重武装化が必要だと言うのです。

「重武装×対米中立」化には、最低でも三つの障害を克服する必要があります。第一は、米国の機嫌を損なわないようにするためにどうするか。第二は、アジア諸国の疑惑や懸念をどう除去するか。第三は、憲法改正に必要な国民意思や、重武装を制御する頭脳(民度)をどう形成するかです。

とおっしゃっている下りがあります。少なくとも「対米中立」を成し遂げるためには、「重武装」が必要となるわけで、それが成り立つ障害も挙げています。

これが正しい、正しくないというのではなく、こういう多面的な見方、主張している方策を成し遂げる上での問題点と解決案を提示されています。こういうロジックをどうして構築しないのだろうと思うのです。

例えばグアム移転を唱えるのであれば、グアムに人が住む場所があるかどうかを検討するのではなく、グアムに米軍がいてどうやって沖縄での即応体制、またおそらく米軍の大きな目的である台湾海峡有事の時の即応体制を築いていくのか。その提案がない限り、そもそも対案として何の意味も持たないでしょう。

また、アメリカとの同盟関係が大事と言うことで、その同盟という言葉に軍事面が含まれていることを了解しているのであれば(昔、鈴木善幸さんが否定して大変な事になっていましたね。今鳩山さんがあれだけ言っても大変なことになっていないのは時代なんでしょう)、普天間の軍事的価値の有用性を説明し、この地域の軍事的プレゼンスの優位性を保つためにどうするべきか、そしてそれを市民感情、すなわち経済振興(一時名護市民が受け入れを容認したのは基地を中心とした経済発展が図れることを前提にしたから。今回の選挙では、結局経済発展につながっていない苛立ちも結果に影響した)という面でどのような対策を採るのか丁寧に説明すべきであり、そうでないと住民にとって、まるで心を打たない話しとなるでしょう。

曲がりなりにも橋本内閣時や小泉内閣時に一旦合意がなされたのは、そういった観点で話しを進めていたからではないでしょうか。

今回の論争は、事態を解決しようとしていると言うよりは、ただ自分の言いたいことだけをお互いの立場、もしくはしがらみから言っているだけに見えるのです。例えば、今や選挙基盤で沖縄の占める割合が高まり、まさに二大政党政治に埋没しかかっていた社民党が、言うことを聞けるわけもないのです。

だからこそ、毎度毎度の言い草になってしまうのですが、今の状況を全体的に俯瞰出来るようにマスコミには報道、解説して欲しいのです。今のままでは、本質、すなわち日本という国家の安全保障政策とは何の関係もない判断基準で、この普天間移設問題が捉えられてしまうような気がするのです。

物事を判断するに、絶対的な善や悪ということは殆ど無いと思います。だからこそ、そういったことを社会の木鐸として提供し、そしてそれを民主主義の基本である国民一人一人がどうやったらいいのだろうと考えることが何より大事だと思うのです。

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コメント

「物事を判断するに、絶対的な善や悪ということは殆ど無いと思います」

自民、民主が立場を代え、
道徳的な善悪だけで議論し、
問題解決を全く模索しない。

これがヤジ合戦!

文武両道さん

コメントありがとうございます。

そうだろうとは思っていましたが、お互い自党の立場からしか物事が言えない人が多すぎますね。

なので、何を言うか最初から予想がつく話ばかり。

己の信念の話ではないので、そりゃあヤジくらいしかやることがないでしょうね・・・。

98年の金融危機の時、民主党は政局にしないことを約束し、自民党はほぼ民主党案を丸呑み、なんてこともしていたのですが・・・。

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