試合のあった日はあの後、茨城の実家に奥さんを送っていき、そして帰ってきているので、観戦記を書く時間が取れませんでした
しかし、ありがたいことに拙ブログを見に来ていただいている方が結構いらっしゃるので、取り敢えず記事に使う写真だけアップしてみました。文章はその後にコツコツと足していったものです。





今日の小室君は、やはり緊張が見られました。試合中は周りの状況からとても写真が撮れる状況ではなかったのでウォーミングアップの写真ですが、フィニッシュの時に左足に体重が乗り切っていないことがわかると思います。なのでどうしても手投げのきらいがありましたね。
そんな形だったので序盤からピンチの連続だった小室君。1回は1死満塁をダブルプレーで切り抜けますが、2回裏は大石君に3塁打を打たれ、続く市丸君がすかさずセンター前ヒットでまず先制されます。大石君をショートで起用した應武監督の面目躍如ですね。有り余る野球センスを感じます。

3回表、高橋君が2ストライクと追い込まれながら意地のセンター前ヒットを放つと、小室君がしっかり送って1死2塁。ここで高橋君がリードを少々多めに取ったりしていました。そしてショート大石君が牽制を掛ける意味でセカンドに戻るタイミングが少し遅れ、元のポジションに戻る前に竹内君が定位置付近にライナー性の当たりを打ち、センター前ヒットで同点に追いつきます。そして竹内君は好走塁で2塁へ!続く渕上君もレフト前ヒットを放ち、2-1と逆転に成功します。
しかしそのリードを守れません。3回裏は2死まで簡単に取るものの、山田君にセンター前ヒットを放たれます。そして続く原君はボテボテの三塁ゴロ。これを梶本君が焦って一塁に投げ暴投気味となり、1-3塁と傷口を広げます。ここで、原君が2塁に走った後、宇高君がレフト前に2点タイムリーを打ちます。竹内君もちょっともう少し前に守備位置を取るべきだったかも知れません。
4回も福井君に不用意に投げた直球をジャストミートされ、本塁打で4-2。更に小島君が出塁した後、土生君がタイムリー2塁打で5-2と離されてしまい、ここで小室君は降板し田中宏君に。
5回表、2アウトまで簡単に取られた後、田中君が放った打球はフラフラとショート後方、レフト前に落ち、2塁打とします。ここでも大石君のボールの追い方がぎこちなかったですね。そのあと竹内君がすかさずタイムリーで5-3とします。
5回裏に四球とヒットで二死三塁としたところで暴投。ちょっと時の豪雨で手がすべった感じでした。6-3と再び離されたところで、豪雨のため一時中断となりました。
この雨なら中止だろう、と思っていましたが、恐るべし神宮の人工芝!雨がそれほど収まったとも思えない中、マウンド等にかぶせたシートを取り外し、準備を始め早速試合が再開。
昨年の春もそうでしたが、神宮の場合、少々の雨で中止は無いと考えた方が良さそうです。
さて、その後はしっかりと抑えた田中君。
早稲田も動き、松下君が登板。振りしきる雨の中6回表は先頭湯本くんがセカンドへヒット性の当たりを打つも、ショート「大石」君が横っ飛びで抑え、さすがの肩を披露してアウト!そんなこともあり三者凡退。続く6回裏は早稲田も三者凡退。この試合初です。
7回表の先頭は小野寺君が四球を選び、続くバッターは青山君。今日の青山君は結果は出ていないものの、積極的に打つ姿勢が目立ちます。この回もボールに食らいついていきます。

カットしたボールがバウンドすると水しぶきをあげる程雨が降り続いていた中.、よく粘った青山君は四球で出塁。

ここで続く長崎君は相手がカウントを悪くするものの、結局送って1死2-3塁。よくボールを見た、良いバントでした。

ここで予想に反して田中君がそのまま打席へ。そして見事にセンター前にタイムリーヒットを放ちます。6-4となります。



前の打席でも2塁打を放っていますし、実は田中君も打撃の良い投手だったんですね!(中林君、小室君に続き)。2塁ランナーは自重し、1死1-3塁となります。
そして続く竹内君もレフト前へタイムリーヒット!ついに1点差まで追い上げます。


ただ早稲田もしっかり中継に返し、無駄な進塁はさせず、1死1-2塁となります。ここが大きな勝負の綾ですね。もし1-3塁なら次の攻撃も違ったでしょうから。
続く打者はこの慶早戦で当たっている渕上君。これはサインか、自分の判断かはわかりません。が、セーフティー気味に3塁側にバントします。

ただボールが雨のせいか余り転がらず投手が掴み、1塁アウト!送りバントとなり、2死2-3塁になります。

続く湯本君が続けば、一打逆転のチャンスでしたが、あえなく1ゴロでチャンスを逃します。

この後も田中君は好投を続けます。彼のフォームをご紹介しましょう。






オーソドックスなバランスの良い投げ方をしますね。球速は140km/h台前半くらいでしょうか。彼も素質としてはなかなかのものを持っていると思います。だからこそ、7-8回をしっかり抑えたのでしょう。あとはピンチの時にしっかりと投げられるか?プレッシャーのかかる場面でストライク先行のピッチングが出来るか。今季の最初は小室君ではなく田中君が二戦目の投手かと思っていました。是非、これから後精進してほしいものです。
ちなみに、青山君のセンターの守備は余り取り上げられませんが、安定感があっていいですね。最短距離でボールの落下点に行き、しっかりと捕る。基本がしっかりしているなあと感じさせてくれる守備です。

結果的には今日は大石君の日でした。8回から登板した彼は球速こそ150km/hは出ていませんでしたが、8回を抑えます。
最終回は青山君がやはり積極的に初球を叩き左中間に良い当たりを打ちますが追いつかれて、1アウト。
続く打者は代打の湯浅君。しっかりとボールをよく見て四球を選びます。ここで代走山口君。彼は思い切りよく、盗塁を敢行し、見事成功!1死2塁。続く代打松尾君が1塁ゴロでランナーは3塁へ。
一打同点の場面ですが、大石君は落ち着いて竹内君をセンターフライに打ち取りゲームセットとなりました。
さて、思ったことを。
1)試合直後の感想で、「途中早稲田が随分抜いた印象あり」と書きました。これは、
A)5回までの3点はエラーは付いていないものの、大石君のショートの守備の不慣れさが招いた得点に見えました。牽制の入り方、背走での打球の追い方です。これは当然早稲田ベンチも気付いていたはずです。しかし、それを特に問題視もしていないようでした。「皆さんは驚いたかもしれませんが準備はしていた。一番バッティングがいいし、使い方では宝の持ち腐れになってしまう」との意見もわかりますが、何も慶早戦でそれをやらなくても・・・と思いました。
B)松下君を登板させましたが、明らかに調子が悪そうでした。実際に大石君も6回無死でのショートでの美技について、「必死でした。体が勝手に動いた。(投手の)松下さんが調子悪そうだったので何とかしたかった」とコメントしています。これは松下君の先頭打者です。つまり、最初から調子が悪いことはわかっていたと思えます。で、2点を取るわけですが、なんだか4年生の思い出登板みたいでした。しかも7回ブルペンで誰も投げさせていなかったのも、なんだかなあと思っていました。
C)先ほど触れた大石君が背走したシーン、打者が投手の田中君と言うこともあるでしょうが、福井君はそれほどコースも狙わず、ただストレートだけを投げ続けました。日本のひとときのオールスターみたいな投球でした。
などが目に付いたからです。應武監督はいろいろと気が回り、本当に凄い監督だなあと思いますが、こういったことを、それも伝統ある慶早戦で露骨にやってくるなど、一言で言えば舐めくさったような采配をする時がありますね。ただ、これというのもやられる方が悪い。それであっさりこちらが勝てば良かったのですが、結局遊ばれたまま接戦で終わり。馬鹿にされ、しかもそれを見返すことも出来なかったように思えたので、不甲斐なくて気分が悪かったのです。
2)小室君、伊藤君、それぞれ独特の雰囲気に呑まれていましたね。仕方ないとは言え、小室君は気ばかり急いて、体重が前足に乗っていかない。伊藤君は始動の時にどうしても力が入ってしまうようで、手首が固くなってしまっていましたね。いつもだったら力をほどよく抜いたリストの返しを見せてくれるのですが。
3)この慶早戦は、竹内君・渕上君が軸となっていた打線だったと思います。実際に得点パターンもそこで返していました。だからこそ、7回の1死1-2塁での渕上君のセーフティ気味のバントが残念だったのです。特に人工芝が重くなり、ただでさえ転がらない芝がもっと球が死んでしまう中でのセーフティはかなりセーフになる確率が低いような気がします。アイディアとして1死1-2塁でのセーフティはありだと思いますが、サードの位置を確認してなるべくサードに取らせるようなバントを心がけたバントでないと意味が無いと思います。それが残念でした。
なので、結果論ですが、渕上君には打って欲しかったですね。
4)梶本君は力が入る場面だと、力んでしまい凡退するケースを何度も見ています。やはり彼には6番あたりで意外性を発揮するような場所の方が良いような気がします。
5)青山君は今季は悩み多きシーズンとなってしまいましたね。波に乗れそうなタイミングが何回も訪れていたように思えますが、なぜか運命のいたずらのような事が起こるんですよね・・・。でも運を掴むことも含め、それが実力です。2戦目、すなわちこの試合前のフリーバッティングでは柵越えもほとんど無かったように思います。1戦目のあのヒットがタイムリーになっていれば・・・。やはり考え込んでしまったんですね。彼は良い意味で自己中心派に見えます。彼は4番だろうが7番だろうが良ければ良いし、ダメならダメといったタイプに見えます。だから覚醒したら本当にすごい4番になると思うんです。
斎藤君が早稲田力で
「大事な場面で、前の打席では打たれなかったバッターを迎えたら、ランナーがいない場面で打てないのにここで打てるはずがないと考えられるんです。もし打たれたとしたら、それはピッチャーが勝手に崩れていくからであって、バッターが勝負強いからじゃない。」
と言っていました。青山君もそれくらい開き直っていけるようになってほしいですね。
6)内野陣は漆畑君がいない影響がモロに出ていたように思えます。ピンチの時にマウンドに行くのは捕手と監督だけ。場面場面では投手が一人一人野手と目を合わせうなずきあっていましたが、それよりも内野陣(投手捕手も含めた)が相手の打者に対して、走者に対して、どう立ち向かっていくか意思統一をはかった方がいいと思うのです。宇高君のヒットの時、ショートとサードがそれぞれ2塁3塁ベース上に張り付いて、結果として三遊間を広く開けてしまっていました。こんなのも問題の一つだったと思います。いつもは守備でリズムを取るチームがこれだときついですよね・・・。やはり内野のリーダーを試合前に決めておいて欲しかったです。
なんのかんの言って、法政・早稲田・明治から1勝も出来なかったのは事実です。この現実からいかに多くの教訓を引き出すことが出来るか、それが問われる夏となるでしょう。この悔しい気持ちを胸に、夏を頑張って欲しいですね。
ちなみに蛇足ですが、この敗戦に応援指導部の方々ももっと悔しがってほしかったような気がします。なんだか普通の試合みたいでした。
そうなんです。この慶早戦を見た後の物足りなさというのは、単に塾野球部が連敗したということではなく、慶早戦独特の意地と意地とのぶつかり合いといった空気を感じなかったことなんです。スコア上接戦であっても、そこから沸き立つものがないと・・・。最初にも書きましたが早稲田の動き、そして塾野球部も試合の中盤、ブルペンで誰も投げていない時がありました。先発が調子良いならまだしもアップアップで、続く田中君も苦しい投球をしていたわけですから、勝つつもりならやはりブルペンの用意は必要だったかな。こだわりますが、大石君の起用が打てない打線の梃子入れということなら納得出来ます。ただ、こんなオプションもありだといって試したというのが、なんとも残念なのです。
秋の慶早戦はそれこそ、意地と意地とのぶつかり合いで、グランドから熱気が漂ってくるような戦いを期待したいですね。
では、長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
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