ちょっと自分も体調を崩していたこともあり、昨日1週間ぶりに彼のところにお見舞いに行ってきました。
もちろん彼の状態が気になると言うこともありますが、この1週間彼の所に行きたくて仕方ありませんでした。というのは、実はある本を読んで、是非一度彼に試してみたいことがあったのです。
但し自分も病み上がりの身。念のためマスクをして伺う事に。
さてさて、この日到着した時はちょうど鍼治療をしているところでした。ちょうど鼻の下辺りのツボが痛いらしく、そこの鍼を刺激すると明らかに顔をゆがめます。
そっかあ、そういった感情表現もできるようになったんだなあと思っていたら、今度は理学療法士が来てくれて車いすに座らせるリハビリ。思いの外、首も据わっており、ただ見ていると普通に座って寝ているんじゃ無いかと思えるほど。こうやって普通の生活に近いことをさせることで、筋肉の硬直を防ぎ、また意識を戻らせる準備もしているそうです。療法士の方は小柄な方にも関わらずひょいと彼を持ち上げてくれました。すごいなあと思うと共に、やっぱり1ヶ月も寝ていると相当痩せるんだなあとも実感。確かに腕も足も細くなっていました。
そして一連のリハビリの流れの中、ちょっとベッドに横になっている時、奥さんがいつも通りに話しかけていました。そうすると、反対側を向いて寝ていた彼が、首を少し動かして反対側を向こうとしているような動きをしたのです!
こういった具合に、彼から「反応」に近いものがいろいろと見えてくるようになりました。これだけでも、身が震えるほど感動します。
そして色々なことが終わり、一段落。ここで自分が温めていたアイディアを出す番です。
自分が読んだ本とはアランの「幸福論」。そこにはこう書いてありました。
「幸せだから笑うんじゃない。笑うから幸せになるんだ。」
なんだかすごく納得してしまいました。そうだ、笑うことによって自分も幸せになるし、まわりも幸せになるんだ。であれば彼に何としても笑って貰うしかない。そう思って、ちょっと目が開いている時になんとか笑ってもらおう、そう考えていたのです。
しかし、彼は色々なリハビリの疲れもあったのか、目を閉じたままになってしまいました。
まあ、それも仕方ないだろう。そう思って帰る時間も近づいてきていたので、左手の合谷と言われる親指と人差し指の付け根辺りの通称万能ツボを揉んでみました。
すると、彼がカッと目を見開いてくれたのです。
ここぞとばかりにこっちも笑顔を作り、そして「笑おうよ。君が笑えばみんなもとっても喜ぶよ。」って言いました。
最初は何の反応もありませんでした。そこで頬の辺りをさすりながら
「ここをこうやって動かすんだよ。そうやって笑うんだ。」「そして笑ってみんなを喜ばせよう!」
なんて何回もやっていたりしたら、なんと満面の笑みとは言いませんが、口角が上がって、ニッと笑ったように見えたのです。
おお!笑った。自分としては更に感動ものです。そう、そうやって笑って、もっともっと幸せになろうよ。
繰り返しますが、「幸せだから笑うんじゃない。笑うから幸せになるんだ!」
そういった訳で、昨日のお見舞いでは、明るい希望を抱いて別れることが出来ました。これからもみんなで頑張っていこう。
〜今日は〜
伝え聞くところによると、今日は結構頻繁に笑顔を作り、目も見開き、そして左足が動き、「聞こえたら動かしてください!」と鍼師の先生が声を掛けたら動かしたそうです。そうだ、やっぱり笑っていれば、きっともっともっと良くなるはずだよ。
最近のコメント